クレカ好き、もしくはステータス好きが誰しも一度考え憧れるのは、ブラックカードの保持です。もちろん僕もそうです。テレビなどでもたまに芸能人が持っているとか持っていないとか、ブラックカードの話が出ることがありますよね。ブラックカードというのは、いわゆるゴールドカードの上のプラチナカードの更に上のランクのカードのことです。日本で保持できて世間一般にブラックカードと認知されているのは
・アメックスセンチュリオンカード(年会費35万円)
・ダイナースプレミアムカード(年会費13万円)
・JCB the Class(年会費5万円)
の3つと考えていいと思います。カード会社が発行しているクレジットカードの最上級クラスのカード、ということになります。
他にもたとえば楽天ブラックカード(年会費32400円)というものがありますがこれはプラチナ相当ですし、マニアックなところではスルガ銀行VISA infinite(年会費12万円)というカードはVISAのブラックカードになりますが、スルガ銀行の顧客である必要があるのでレアすぎて省きます。またMasterCardのブラックカード、SBIワールドマスター(年会費16万円)というのがありましたが、2017年でSBIカード自体が終了してしまうのでこちらも省いています。
さて、なぜブラックカードが魅力的なのか、というと、第一はそのステータス性です。第二に最上位クラスならではのVIP待遇やコンシェルジュ対応、特典の多さです。
しかし見比べてみるとこの3つ、かなり年会費に差がありますよね。それぞれについて簡単に説明していきます。
コンテンツ
アメックスセンチュリオンカード
アメリカン・エキスプレスが発行しているブラックカード、アメックスセンチュリオンはまさに選ばれし者のカードです。年会費35万円、カード作成に50万程度かかります。高っ。
所持者が少なすぎてそのサービスも謎のベールに包まれていますが、フライト(ファーストへの無料アップグレード)や提携ホテルで(スイートへのアップグレード)VIP待遇の破格の特典があるようです。アメックスといえばこのサイトでもSPGアメックスカードをまとめていますが、SPGアメックスよりさらに特典やサービスに優れたアメックス・プラチナカードの更に上のカードなわけです。
プラチナからのインビテーション制で、発行しようと思って出来るものではありませんし、また仮に自分がインビテーションを受け取ったとしても、年会費35万円に釣り合うだけカードの特典を利用しようと思うと、セレブ生活をしないと釣り合わずどだい無理ですし発行しないいと思います。というかそのホルダーの方々はおそらく年会費35万円などどうとも思わないレベルでしょう。
ただこのカードの一つ下、現実的に僕達も所有できるアメックスプラチナカード(年会費14万円)はステータスカードとしてかなりオススメだと思います。SPG、マリオット、リッツ・カールトン、ヒルトン、カールソンなどのホテルの上級会員資格や最高の旅行保険、食事関連に素晴らしい特典とサービスがあります。カード保持による特典に関しては全カードで最高レベルだと思います。ただ年会費がバカ高いので、それなりにサービスを利用しないと元はとれませんが。
ダイナースプレミアムカード
ダイナースプレミアムはダイナースの発行するカードの最上位のもので、こちらは非常に優れたカードです。また年会費13万円もアメックスセンチュリオンに比べれば払えそうな気がしてきますよね。
このカードの特筆すべきはマイル付与率の高さ(2%)で、これは全てのクレジットカードの中でも最強です。日本だとANAで使用できます。1マイル2円換算での還元率は4%になり(ファーストクラスなど利用なら還元率は何倍も上がりますが)、年会費13万円の元を取ろうと思えば年間300-400万円ほど決済で十分いけます。年収1000万円程度の人たちでも十分現実的なところですよね。
ほかグルメ関連や旅行関連でも素晴らしいサービスが多いのですが、問題はダイナースカードでの決済できる範囲が世界的にみれば少ないということでしょうか。ただ国内利用できる場所は多いですし、何よりマイル付与率は圧倒的なので、メインカードで高額な買い物をしてそのポイントを飛行機で使うような小金持ちの方々にとってはリーズナブルなカードと思います。僕は持ってませんが知り合いに何人かいますし、皆さんステータス込みで結構満足しています。
入会方法としてはダイナースクラブカードをメインカードにしてヒストリーを積み重ねていきインビテーションを待つのが王道ですね。ただプレミアムカードホルダーの知り合いから紹介してもらうという方法もあります。その場合もやはり医師などのステータス性や年収1000万円以上あたりが条件にはなってくるようです。
僕自身はメインカードが別にあることや、ホテル特典希望でSPGアメックスなどを保持していること、また飛行機はJAL派であることからダイナース・プレミアムにはそこまで魅力的ではなかったりするので作成する予定はないです。ただある程度収入があって、かつ今後ステータスのあるメインカードを一つ作ろうと思っている方の場合は、ダイナースプレミアムを目指してまずダイナースカードを作るのは選択肢のひとつと思います。
JCB the Class
日本が誇る国産のクレジットカード会社、JCBが発行するプロパーカードの最上位になります。上記2つのカードの紹介のあとにJCB the Classをみると、えっ年会費5万円??やっすぅーい!といった悪徳商法のような感じになります笑。しかし実際、年会費以上に優れた素晴らしいカードです。
まずこのカードのみの特典、スポンサーのディズニーランドの秘密の会員制レストラン、クラブ33への入ることができるというのはあまりにも有名です。ただ問題があって、以前は申込みで可能だったものの、会員数が増えてきた影響か、2016年からクラブ33への入室は抽選性になってしまいました。家族や彼女とディズニーにいっていいカッコをしたいみなさまは要注意です。
このクラブ33もそうですが、the Classを保持しているとメンバーズセレクションというギフトが年1回送られてきます。その内容は2-3万円相当であり、年会費5万円をある程度カバーしてくれます。
当然付帯保険やグルメ関連のサービスもたくさんあるわけですが、メリットとして大きいのは
・メンバーズセレクション(2~25000円相当)
・ディズニー関連、club33への入場
・国産カード最上位という日本人的なステータス
の3つでしょうか。ただ還元率は基本0.5%(カード利用料が多ければ上がりますがそれでも1%程度)で高くはなく、年会費の違いはあるものの特典ではアメックスプラチナ、還元率ではダイナースプレミアムに遅れをとっているイメージです。club33という大きな魅力が抽選制になったのも減点材料ですね・・
本来JCB the Classを取得するための流れは、
「JCBプロパーカードのJCBゴールドを所持→2年間で年間100万円を利用してJCBゴールドthe premierのインビテーションをもらう→その後クレジットヒストリーを積み重ねてJCB the Classのインビテーションを待つ」
というのがゴールドスタンダードでした。しかしここにきて、2017年11月よりJCBプラチナカードがインビテーションなしで発行できることとなりました。このことによりthe Classが明確にブラックカードの立ち位置であることが示されたわけですが、これは今までのようにゴールドからthe Classを目指してインビテーションを目指していた方達にとってはなかなか衝撃的なニュースだったわけですね。そう、僕です(2017年現在JCBゴールドホルダー)
あと自分のような医師の場合、m3.comという医師限定のサイトで以前the Classのキャンペーンを行っており、希望者は申込書をゲットすることができました。自分がその時にクレジットカード自体に興味がなかったのは非常に悔やまれるところですが、現時点ではそういったキャンペーンはおこなっていません。悔やまれます。そしてプラチナができた以上、今後はおそらくthe CLASSのキャンペーンは行われないんじゃないかと思われます。
※2018年12月追記
その後、足掛け3年、自分のところにJCB the CLASSのインビテーションが届きました!結果的にこれまでと同様に、ゴールド・ザ・プレミアからもクラスのインビテーションも来るということがわかりました。
まとめ
以上ブラックカードの説明をしました。仕事柄、アメックス・プラチナやダイナースプレミアを持っている知り合いや友人はいますが、アメックスセンチュリオンは僕のような若輩ではまだリアルではお目にかかったことがありません。一度ナマで見てみたいものです・・
ブラックカードに関して個人的な意見は
・収入があってステータス性を好むならブラックカード所持を目指すべき
・アメックスセンチュリオンは住む世界が違う人のカード
・特典ならアメックス・プラチナ、還元率はダイナースプレミアム。年会費高いだけの価値あり
・JCB the Classは年会費の安さと国産カード最上位というステータス性が魅力。特典はまずまず
といった感じです。ただこれはブラックカードのみならず年会費が発生するカード全般にいえることですが、特典と年会費、ステータス性のバランスを常に考えておかないといけないですね。JCB the ClassはJCBプラチナができたこともあり、何か差別化するような新しいサービスや特典がでてきてくれないかなーと思っております。
そこらへんのJCBゴールドtheプレミア、JCBプラチナ、JCB the classの各サービスのまとめと僕の葛藤は、また別記事で。